合言葉は『UITE!MATE!(浮いて・待て)』

 

 

 

 3月12日、三沢基地で水難事故などに備えた『ウォーターサバイバル』講座が開催されました。
 この講座は、基地内で働く軍人・軍属の方々とその家族の生活支援などを行うエアマン&ファミリーレディネスセンター(A&FRC)が企画。東日本大震災を振り返りあらためて津波の恐ろしさを学ぶとともに、水難事故への対処方法を学ぼうと、米国赤十字社と一般社団法人水難学会の協力のもと開催されたものです。午前・午後の2回開催され、米軍基地関係者など約50人が参加しました。
 冒頭、東日本大震災の津波被害の状況や米軍が展開した『トモダチ作戦』の概要をスライドで学びました。その後、(一社)水難学会の安倍淳理事が東日本大震災の際に津波被害に遭った自身の体験を語るとともに、東日本大震災の際に米軍が展開した『トモダチ作戦』に感謝の意を伝え、続いて同会の斎藤秀俊会長が水難事故の際の心得を講義。「水難事故の9割は服を着た状態で起きています。体の性質上、肺に空気を満たしても水面から浮くのは体表面のわずか2%です」「靴は浮きになるので、脱がないで。あおむけの状態で水面から顔だけ出し、救助を『浮いて・待て』ということを忘れないでください」とを呼び掛けました。
 その後、参加者らはプールへ移動し、スタッフの指導のもと、『浮いて・待て』を実践しました。

 浮くコツは、あおむけの状態で肺に空気をため、あごをあげ、やや腰を逸らし、つま先を立て、体の力を抜くこと。顔に水が迫ってくると焦りを感じますが、浮く基本姿勢を保つことが重要です。

 大きめの空のペットボトルがあれば、浮きとして利用することができます。また、靴を履いていれば浮力を得られ、浮くのが楽になります。

 コツをつかみ全員が数分間浮くことに成功すると、「UITE・MATE!」と歓声をあげながらハイタッチをし、喜びを分かち合っていました。