寺山修司作品『田園に死す』市街劇オーディションを開催

 

寺山修司記念館開館20周年を記念して、8月6日に寺山修司作品『田園に死す』を題材とした市街劇が上演されます。市街劇とは、通常の舞台上による演劇と異なり市内全域を劇場化して行うもので、ゲリラ的に行われるため、市内のどこでどのような演劇が行われるのかは当日まで明らかにされません。

これに向け、寺山修司記念館ではキャストとスタッフを一般募集し、5月20日、公会堂小ホールにてオーディションを開催しました。

選考には市街劇製作を手掛けるJ・A・シーザー氏、髙田恵篤氏、榎本了壱氏、笹目浩之氏、増田セバスチャン氏、佐々木英明氏があたり、オーディション応募者一人一人のパフォーマンスを丁寧に確認し、審査しました。オーディションにかけた時間は4時間におよび、製作陣の意気込みを感じさせるものでした。

オーディションには関東や関西といった遠方のからの応募もあり、全国から86人が参加。寺山修司の全国的な人気の根強さを改めて示しました。応募者は老若男女、演劇経験の有無等を問わず多様な顔ぶれとなり、市街劇上演当日を期待させるものとなりました。

オーディション結果は5月末頃応募者各人に通知され、合格者は8月6日の上演に向け稽古を積んでいくこととなります。