農業経営をより魅力的でやりがいあるものにするために

 

 

 

6月28日、市役所で家族経営協定調印式が開催されました。

三沢市の重要な産業である農業ですが、その多くは家族経営により行われています。家族経営の農業は、仕事と生活の境目が明確でないため、それぞれの労働時間や役割分担、報酬などの条件が曖昧になりやすく、不満やストレスが生まれることがあります。そこで、農業経営をより魅力的でやりがいあるものにするため、経営方針や役割分担、就業条件などを家族間で十分に話し合い、取り決めるものが『家族経営協定』です。市内では3月末までに36家族が協定を締結をしています。

今回新たに協定を締結したのは、田中継美さん、枝里さんご夫婦。長芋、にんにく、ごぼう、にんじんなどの農業を営む田中家では、農業経営に関するさまざまなことを明確にすることが将来のビジョンを考える上で役に立つと考え、お互いに話し合い、役割分担や就業条件、家庭生活などについて取り決めた協定を締結することとしました。

はじめに、立会人を務めた三沢市農業委員会の新堂政登会長が「この協定は、意欲とやりがいをもって農業に取り組む上で意義深いもの。農業を取り巻く環境は厳しい状況ですが、家族で力を合わせ乗り切っていってください」と田中さんを激励。その後、継美さん、枝里さんの両名と、立会人を務める新堂会長、上北地域県民局地域農林水産部農業普及振興室の佐々木室長がそれぞれ記名押印し、協定が締結されました。

協定を締結した田中さんは「家族の時間や自分の時間を大切にし、お互いに助け合っていきます」と決意を新たにしていました。