より良い職場づくりのため、まずはボスから意識改革を

 

 

 

6月28日、公会堂においてイクボス式マネジメントセミナーが開催されました。
このセミナーは、三沢市の「ワークライフバランス推進事業」の一環として実施されたもの。講師には、元祖イクボスとして全国の企業や自治体で講演を行っている川島高之氏を招き、主に三沢市内にある企業や官公庁の管理職約50人が参加しました。
イクボスとは、職場で共に働く部下やスタッフのワークライフバランス(仕事と生活の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のこと。長時間労働の弊害がメディアで取り上げられ、労働環境の改善を求める声が高まる昨今、国が働き方改革を推進していることも追い風となり、全国各地で「イクボス宣言」をする企業や自治体が増えるなど注目を集めています。
川島氏は、夫婦共働き世帯が増え、男女ともに育児や両親の介護など時間に制約のある働き手が大半を占める現状を指摘。続いて、上司が部下はもちろん自身の私生活も充実させることで個人や組織の生産性が高まり、結果として業績アップにつながった事例を、自らの経験をもとに紹介。イクボスになることは有効な経営戦略になり得ることを説明しました。
その後、参加者がそれぞれの職場の問題点や改善策を話し合う時間が設けられました。お互いの情報を共有し、管理職という同じ立場だからこそ共感できる話題に話が弾み、イクボスへの理解を深めている様子でした。
最後に、「イクボス行動宣言」と題し明日から起こせるアクションを一人一人が宣言し、より良い職場づくりに向けて意欲を高めました。