12月16日、国際交流教育センターで手話狂言が開催されました。
この催しは三沢ろう協会が、手話での演劇などを行う「日本ろう者劇団」を招き開催。30年以上の歴史をもつ手話狂言ですが、青森県での公演は初めてのことで、県内各地から観客が訪れました。耳が聞こえる人はもちろん、耳が聞こえない人も多く訪れ、手話で会話をする様子も見られました。
開演に先立ち、三沢ろう協会の吉田實会長が「今回の公演に向け、多くの方々からご協力をいただきました。狂言、まして手話狂言は始めてご覧になる方が多いと思いますが、大変面白い公演です。心行くまでお楽しみください」と手話であいさつ。今回の公演では、『附子(ぶす)』『六地蔵』の2演目が演じられました。
演者は手話を用いて演じますが、演者の豊かな表情や動作、また同時に狂言師の音声も流されることで聞こえる人も聞こえない人も楽しめる工夫がされています。観客は普段見る機会のない手話狂言を大いに楽しみ、手をたたく拍手ではなく手をひらひらさせる手話の拍手を送っていました。