それぞれの決意を胸に、親善大使が姉妹都市へ

4月25日、三沢市国際交流教育センターで、姉妹都市・米国ワシントン州ウェナッチバレーへ派遣される友好親善使節団の結団式が行われました。

 

1931年に世界初の太平洋無着陸横断飛行を成し遂げたミス・ビードル号は、出発地の三沢市と着陸地であるウェナッチバレーが友好を結ぶきっかけとなりました。三沢市は、この50年後の1981年にウェナッチ市と国際姉妹都市を締結。以来、毎年のように、友好親善使節団が相互に訪問してさまざまな文化交流を重ね、これまでに三沢からウェナッチを訪れた親善大使は623人にも及びます。そのうちの232人は、早くから国際的な視野を持つ人材に育ってほしいと1985年から続けられてきた中学生大使。今回も、種市市長をはじめとする総勢22人の親善大使の中に、市内中学校に通う10人の中学生が任命されました。

 

団結式に先駆け、三沢市姉妹都市委員会の熊野会長から今回派遣される親善大使一人一人に派遣認定証が手渡され、中学生大使がウェナッチの人々にプレゼントする予定で練習してきた「キューピッド・シャッフル・ラインダンス」を披露。続く団結式では、団長である種市市長が「中学生大使には外国の環境や文化を進んで体験してほしい。保護者の皆さんは、中学生大使は向こうでの交流を経験し、一回りも二回りも大きくなって帰ってくることを楽しみにしていただきたい」と期待を込めた激励の言葉を、中学生大使と見守る保護者に贈りました。

 

団結式終了後、これまでの親善大使が書き込んできた「姉妹都市友好親善使節団」の横断幕に、自分の名前やメッセージを書き込んだ大使たち。その一つ一つに「友達を作りたい」「英語で上達させたい」「いろいろな文化を体験したい」など、それぞれの決意の想いが込められていました。

これから準備を整えた親善大使たちは、5月1日に三沢を出発。5月2日にウェナッチに到着し、ホストファミリー宅に泊まりながら博物館や学校などの施設見学、イベント参加や自然体験などを通して文化・風習などを経験し、交流を深める予定です。三沢へ戻ってくるのは5月10日の予定。どんな体験をして、どんなことを感じ、成長した姿を見せてくれるのか。帰国後の報告にも期待が高まります。