初めての三沢の桜祭り。花に酒、舞にバーベキューと、にぎやかに開催

三沢市の観光資源・物産の開発・宣伝、観光施設の整備などで地域の経済振興や文化向上を目指す三沢市観光協会は、以前から「周辺市町村に劣らない、三沢らしい桜祭りを開催したい」と模索。その思いに賛同した多くの団体・個人の協力を得て、4月27日、中央公園で初となる「みさわ桜まつり」を開催しました。

 

始まりが近づくにつれ、前日から続いていた雨も止み、次第に明るくなる空。開花し始めた公園内の桜を鼓舞するかのように、チャリティー第一保育園の園児たちが凛々しく和太鼓を演奏し、祭りの始まりを力強く宣言。続いて、主催者である三沢市観光協会・佐々木会長が、開催に協力した多くの人々に感謝しながら祭りの成功・定着に期待を込めてあいさつをすると、米田副市長や舩見市議会議長、小檜山県議会議員が祝辞で華を添え、新酒「斗南の桜」発売記念のくす玉割りと鏡開き、来場者への振舞い酒など、賑やかに祭りの幕が上がりました。

 

来場者に次々と祝い酒が振る舞われる会場では、県南地区造園組合による鉢花販売や、三沢市公園緑化公社による木工体験、きのこ植菌体験、カブトムシの幼虫飼い方教室などが併催。また、三沢の花見の定番といえばバーベキュー! やまざきポークや牛肉、野菜などの食材を購入するとコンロが無料で貸し出され、手ぶらで訪れた来場者たちはステージ上の三味線など民俗芸能ライブを観賞しながら美味しそうに焼けた肉や野菜などを堪能していました。

 

辺りが薄暗くなり始めた午後6時。ステージ脇の松明に火が入り、中央公演を囲むように吊るされたぼんぼり提灯が点灯されると、会場は幻想的な雰囲気に。ステージ上で東通村蒲野澤青年会による国指定重要無形民俗文化財・下北の能舞「『翁』の舞」が披露され、中世から受け継がれてきたその厳かな一挙一動は、観る人々を魅了しました。

 

中央公園のライトアップは、18時から21時までの3時間、5月6日まで実施される予定です。昼と夜、それぞれの桜の魅力をぜひ、ご堪能ください。