学校・地域が一体となって広げる『非行防止の輪』

5月30日、三沢警察署で、三沢地区少年非行防止JUMPチームおよびリトルJUMPチームの平成25年度委嘱状交付式が行われました。

 

『JUMP』とは、『Juvenile(少年)』『Misconduct(非行)』『Prevention(防止)』の頭文字。少年非行防止JUMPチームは、県内全ての中学校・高校に結成されている団体で、学校・地域が一体となって『ルールを守ろうとする心』を育てることを目的に、自転車盗難や万引きの防止、いじめ撲滅を友だちや地域住民に呼びかけるなど、非行防止の輪を地域に広げる活動を実施しています。少年非行防止リトルJUMPチームは、その小学生版。三沢市では昨年度から、おいらせ町では今年度から全ての小学校に設置され、より早い段階から子どもたちを非行に走らせないために、JUMPチーム同様、創意工夫をこらしたさまざまな活動を行っています。今年度は、平成26年3月末までの10カ月を任期として、三沢警察署管内の三沢市とおいらせ町の小中学生・高校生359人に任命。この日、三沢警察署に集まった計23人の各校代表者へ、三沢警察署の安達署長から委嘱状が手渡されました。

 

三沢警察署管内で昨年1年間に補導・検挙された少年は61人。そのうち53人が万引きで、昨年に比べ20人も増加。青森県内において万引きを理由に検挙された人数は、小学生で東北6県中ワースト2位、中学生・高校生でワースト1位となってしまっているとのことです。安達署長は、この状況を伝えながら「学校内外でさまざまな非行防止活動に取り組んでいただき、非行の無い安全・安心なまちづくりに向けて一緒に頑張っていきましょう」とチーム員を激励し、支援団体や学校関係者へ指導・協力を依頼。藤島健一郎くん(木ノ下中学校)はJUMPチームを代表して「チーム員としての自覚と非行防止への意識を高め、学校の仲間や地域の方々と協力し、非行の無い学校づくりのため、創意工夫をこらしたさまざまな活動を行っていきます」と決意の言葉で応えました。