和やかな雰囲気の中、釣りを楽しみながらブラックバスを駆除

6月8日、三沢市民の森の小田内沼で『ブラックバス駆除大作戦』が行われました。

 

平成21年から小田内沼など『市民の森』の一部管理をしているNPO法人マン・パワーは、沼に生息するブラックバスの繁殖を防ぐため、毎年この作戦を実施。雑食で大食漢かつ生命力の強さから生態系を崩している可能性が強いブラックバスの危険性を広く訴え、釣りを愛好する人々に釣ったブラックバスを持ち帰るよう協力を呼びかけています。また、近年はブラックバスの調理方法も併せて紹介。今回も、衣を付けて揚げたブラックバスを試食として提供し、好評を得ていました。この作戦を前に、調査を兼ね試食用としてマン・パワーメンバーが釣り上げたブラックバスは、どれも例年より小さいものばかり。マン・パワーの担当者は「毎年の活動の効果が表れてきたのでは」と期待の声をもらしていました。

 

年々、回を重ねるごとに参加者は増えているとのことで、この日も早朝から多くの愛釣家が参加。ボートに乗って、あるいは岸からブラックバスのいそうなポイントを探っては、水面に針を投げ入れ、それぞれに釣果を上げていました。その中の一組、ブラックバス釣りは初めてという家族は、お父さんと兄弟が交代でボート釣りに挑戦。メンバーから助言を受けながら、木陰のポイントへ移動。「釣れるだろうか」「1匹でも釣れるといいね」。そんなメンバーの心配をよそに、程なく歓声を上げながら大物を釣り上げました。我がことのように喜びながらボートの帰りを待つメンバーや他の参加者たちでしたが、岸にあがったボートの中に横たわる大物を見てびっくり。それは、ブラックバスではなく立派な「なまず」でした。ブラックバスではありませんでしたが、文句なしに、この日一番の大物。兄弟は一躍ヒーローに。ブラックバス駆除という目的はあるものの、参加者とマン・パワーが和やかに釣りを楽しむ一日となりました。