繊細な美しさ。モロッコ刺繍をぜひご覧ください。

三沢市公会堂1階メインロビーの一角を会場に、地域の人々が無料でさまざまな芸術を披露している『プチアートミュージアム』。6月9日からは、市内在住の高橋由紀さんによる『モロッコ刺繍展』が開催されています。

 

夫の仕事によって2009年から昨年夏までの約3年間、モロッコに滞在した高橋さん。知人を通してモロッコ刺繍と出会い、その魅力にひかれ、教わり、自分でも作るようになりました。薄い布に細い糸で緻密な図柄を表現するモロッコ刺繍は、その美しさもさることながら、裏表どちらも図柄として完成していることが大きな特徴。最初は簡単なパターンから始め、徐々に難しいものに挑戦していった高橋さんですが、今では自然と両面のパターンが思い描けるようになったとのことです。昨年、日本に戻ってからも作品を作り続けてきた高橋さんは、「もっと日本の人にモロッコ刺繍を知ってほしい」とこの企画展を提案。この日から16日までの8日間、自身の作品を含め、大小さまざまなモロッコ刺繍を展示することとなりました。

 

「まるで絵を描いているような感覚です」。そう話す高橋さんの作品は、何色もの糸が使われており色鮮やか。また、クリスマスをテーマにツリーやイルミネーションなどオリジナルのパターンを組み込むなど独創性も豊か。さらに、「こんな美しい作品もあります」と他の人の作品も紹介し、「もっとたくさんの作品を作り、見て欲しい」と展望を話す高橋さんからモロッコ刺繍へのあふれる情熱と創作意欲を感じました。