「自らの地域は自ら守る」。威風堂々、精強な消防団の姿を披露

6月23日、三沢市南山屋外運動場とその周辺道路において、平成25年度の上十三地区消防協会『三沢地区消防団連合観閲式』が行われました。

 

地域の人々で組織され、「自らの地域は自ら守る」という自主防災の理念を実践する消防団。三沢市と六戸町、おいらせ町の消防団が合同で、日々訓練を重ねる団員の姿を披露するこの観閲式は、3市町の持ち回りで毎年開催しており、今年度は三沢市での開催となりました。

交通を規制した南山屋外運動場前の市道に整然と並んだ、3市町合計45分団、940人の団員と47台の消防車両。種市市長を先頭に六戸町長、おいらせ町長らは、団員の前を歩き、服装や団員が行う車両機器点検を観閲。その後、観閲者や来賓、地域の人々が見守る中、消防団員・車両が威風堂々と分列行進を行いました。

 

会場を南山屋外運動場に移し、殉職消防団員に黙とうを捧げた後は、長年にわたって消防団としての責務を果たしてきた団員に県知事らからの表彰状を授与。三沢市長は式辞で、地域のために献身的な活動を続ける消防団員への感謝と、永年にわたる功績を表彰された受賞者への敬意を示し、「地域住民を交えた防災活動のリーダーとして期待しています。崇高な郷土愛の精神と強い責任を持ち、地域住民の生命・財産を守るため、引き続き尽力を賜りたい」と伝えました。続いて、三沢市消防本部の田村消防長が「伝統を誇る精鋭が発揮した高い消防技術と機動力は、緊急時の備えに万全の態勢であると頼もしく感じました」と講評。また、三沢市消防団の山本団長は、団員へ最高の敬意と最大の感謝を捧げながら、「厳しく危険を伴う消防団活動は、使命を全うする大きな充実感と達成感が得られ、消防団は地域の人々から感謝される存在。そのためには今後とも他の機関と一体となり、安全、確実、迅速に消防・防災活動を遂行できる訓練をしていかなければなりません」と訓示を述べ、舩見市議会議長の号令の下、全団員による万歳三唱を行いました。

 

その後、三沢アイスアリーナ駐車場で行われたのは各分団対抗の玉落とし競技。地上8.5メートルの高さに綿糸で吊った玉を、角度45度の放水で落す速さを競うこの競技は、各分団の放水技術のみならず、チームワークなど普段の訓練成果が問われます。玉めがけて一斉に放水する各分団がつくった水柱に、集まった地域の人々から歓声があがり、消防団員の勇姿に尊敬のまなざしが向けられていました。