伝統や歴史、感謝の気持ちを忘れずに、大切にする新しい学びやでの日々

 

6月29日、三沢市立第三中学校の新校舎講堂で落成式典が行われました 。

 

昭和45年と46年の2期にわたって建設された同校の旧校舎は、市北部における中等教育の拠点として、多くの青少年を育ててきました。しかし、40年以上を経て、建物は老朽化。平成15年に行われた耐力度調査では、改築が必要と判断されました。子どもたちの教育環境の維持を求める地域からの根強い声もあり、同じ地域のおおぞら小学校に隣接する形で同校の移転・新築が計画され、平成23年8月に着工。約7億円の総事業費をかけ、平成24年7月に完成しました。自然エネルギーに関心を持ってもらえるよう太陽光発電システムなどを備えた新校舎は、地域型の小中学校連携教育の学びやとして、同年11月5日から既に運用が始まっています。

 

この日、おおぞら小学校と共有する同校講堂で行われた落成式典には、第三中学校の全校生徒59人と教職員、工事関係者、種市市長ほか市職員に加え東北防衛局や青森県、また市内の学校関係者や地域の人々が来賓として出席。新校舎完成を待ち望んだ多くの人々が見守る中で、厳かに執り行われました。関係機関や学校関係者、地域の人々から受けた新校舎完成までの支援に深い感謝を示した種市市長は「伝統と歴史を礎に、21世紀を担うグローバルな人材となる、心豊かでたくましい生徒が育ちゆくことを期待します」と式辞。市建設部の沼山部長から工事経過が報告された後、新築工事の設計・監理者である株式会社青建設計と施工を請け負った株式会社中屋敷建設など5社の代表者に種市市長から感謝状が授与されました。同校の工藤校長は、多くの人々の支援を受け、生徒が新校舎で学べることに感謝。また、第三中学校が設立した昭和28年当時の校舎と先の旧校舎、新校舎の写真を並べ「この第三中学校の学びやを卒業された4,572人の先輩が築き上げた、素晴らしい伝統と輝かしい歴史を継承・発展させることが私たちの責務。私たち教職員は、夢と志を持ち、高い目標に向かって努力し、思いやりの心を持って仲間と共に課題を解決する生徒を育成すること。保護者・地域の皆さまの期待に応えるため魅力ある地域型小中学校連携教育の推進を目指すこと。この2つの決意を新たに一層の努力を重ねていきます」とあいさつし、信頼と挑戦のある学校づくりを誓いました。在校生代表の織笠君は、この機に『小学生の模範となり共に学び合っていくこと』『一人ひとり責任ある行動でこの校舎を大切に使っていくこと』『地域の人々や先生、保護者への感謝の気持ちを持つこと』の3つを忘れずに、一日一日を大切にしていくことを宣誓。種市市長をはじめ多くの来賓や工藤校長から贈られた期待の言葉に、力強く応えました。

三沢市立第三中学校 新校舎

 

建設場所

三沢市大字三沢字庭構1084番33外

構造

鉄筋コンクリート造2階建て

※体育館、体育用具倉庫はおおぞら小学校と共有

延床面積

1,990.85平方メートル

総事業費

約7億872万円

(基本計画、実施計画、防音事業、外構工事、解体工事等を含む。事務費は除く)

設計・管理者

株式会社 青建設計

工事施工者 

株式会社 中屋敷建設(校舎建築工事・解体工事)

太平電気株式会社 三沢営業所(校舎電気設備工事・太陽光発電設備工事)

有限会社 西舘設備工業(校舎給排水衛生設備工事)

東陽工業株式会社 三沢支店(校舎温度保持換気設備工事)

株式会社 青北建設(器具庫建設工事・外構工事)