三沢と札幌を結ぶ路線が6年ぶりに再開。観光振興などに期待が高まる

北海道エアシステムによる三沢―札幌丘珠線が7月1日に就航し、同日、三沢空港ターミナルで記念セレモニーが開催されました。

 

式典には、三沢空港振興会をはじめ北海道エアシステム、米軍三沢基地、青森県などから関係者約50人が出席。初めに、主催者である三沢空港振興会の会長を務める種市市長が「多くの皆さんのおかげで、めでたく就航の日を迎えることができました。この路線を維持していくためにも、二次交通を含む環境整備に努めていきます」と、関係者への感謝と路線維持への決意を込め、あいさつしました。続けて三村県知事の代理として出席した佐々木副知事が、「三沢空港は交通ネットワークの要。ビジネスとしての利用や、十和田湖奥入瀬渓流・三陸復興国立公園などの誘客にもつながっていくことでしょう」と産業・観光分野の振興に期待。さらに北海道エアシステムの田村代表取締役は、平成19年の運休以来、6年振りとなる三沢―札幌線の運行に、「新しい空の懸け橋としてその使命を果たしていきます」と意気込みを伝えていました。最後には、関係者によるテープカットが行われ、会場に集まった関係者一同で就航を祝福しました。

 

この日、丘珠空港から1時間のフライトを経て三沢空港に到着した初便を、航空自衛隊第3航空団消防小隊によるウォーターアーチ(歓迎放水)で歓迎。ほぼ満席、33人の乗客には、到着ロビーで種市市長らからゴボウ茶やせんべい汁セットなどの三沢と周辺地域の特産品が手渡され、星野リゾート青森屋のスタッフによる、ねぶたのおはやしが披露されました。

 

三沢・札幌丘珠線は、現在1日1便の運行ですが、8月からは函館経由便が1便追加となる予定で、路線の充実が図られるとのことです。