新たな友だちと過ごした夏の一時は、大切な思い出の1ページ

7月23日、三沢市立図書館が主催する写生会が、中央公園で開催されました。

 

毎年、夏休みに合わせて無料で開催されているこの写生会は、絵の専門家から描き方を教わることができる人気のイベント。その中には、絵画の技術向上だけでなく、普段は別々の学校に通う児童に、写生を通して新たな友だちを作ったり、友情を育んでほしいという主催者の思いが込められています。今回も年齢・学校さまざまな児童20人が参加。図書館で館スタッフから説明を受けた後、画板と画用紙、鉛筆などを持って隣接する中央公園に繰り出し、緑あふれる自然のスケッチに挑みました。

 

今回のテーマは『公園の風景を描こう』。講師を務めた油絵画家の葛西紀一さんから基本的なスケッチの仕方を教わった参加者は、公園で遊んでいる人や風景などをじっくり観察。描きたいものやレイアウトを決めるとその場に座り込み、集中して思い思いの絵を描き始めました。なかなか思い通りの絵が描けない児童は、葛西講師にアドバイスを求めたり、友だちと相談。また、初対面でも仲良く同じ風景をスケッチをするなどして開放的な屋外での写生を楽しんでいました。2時間以上かけてスケッチした後、図書館に戻って色を付け、完成した絵はどれも表現力豊かで個性的。専門家の指導と新たな交流を得た写生会は、大切な夏の思い出の1ページになったことでしょう。