子どもたちが自ら考え、作り、運営する屋台村を多くの人々が楽しむ

7月26日から28日までの3日間、三沢市中心商店街で「みさわ七夕まつり」が開催される中、市民団体MISAWA アートプロジェクトによる「こども屋台村」が実施されました。

 

この「こども屋台村」は、同団体が中心商店街を活性化しようと、市が行う「協働のまちづくり市民提案事業」の認定を受け、空き店舗などを利用して作った「うわさカフェ」の併催企画。街中で遊ぶことの楽しさを知りながら中心市街地への興味を持ってもらおうと、子どもたち自身が屋台をデザイン・制作、店長となって商品を販売しました。「みさわ七夕まつり」の開催に合せるため、子どもたちと同団体スタッフが、約1カ月前から計3回もワークショップを重ね、苦労して作り上げた6台の屋台は、どれも見事な出来栄えで思い入れあふれる逸品。そのカラフルな屋台に並べた商品は、子どもたちのアイデアのもとに地域が協力し、集まったおもちゃや雑貨など。浴衣などを着ておめかしした子どもたちは店長となり、「いらっしゃいませー!」と元気よく周囲の人々に来店を呼び掛けていました。

 

100円で3回遊べる手軽な価格設定や、男の子が、あるいは女の子が興味を持ちそうなデザイン・仕組みなどは、子どものアイデアならでは。どうやったらお客さんに来てもらえるか、試行錯誤を重ねて一生懸命に考えたワークショップの成果が生かされています。親の手を引いて「やってみたい」とせがむ子どもや、屋台店長の同級生・友達など多くの子どもたちが来店。そんな子どもたちを「やってみてよ」と自慢の屋台に誘う店長たちは、とても誇らしく感じられました。

この屋台村は、人気だけでなく売れ行きも好調で、商品が少なくなると嬉しそうに倉庫から商品を補充する子どもたち。その生き生きとした笑顔に、子どもと一緒に来店した大人たちは「子どもたちがすごく一生懸命頑に張っていて応援してあげたくなる」と話していました。

今回、苦労しながらも貴重な経験をした子どもたちは、物事をつくる難しさや楽しさ、そしてやり遂げることの達成感や仲間と協力することの喜びといったお金では買えない財産を得たことでしょう。

この「こども屋台」は8月23日から25日まで開催される「三沢まつり」でも出店を予定しているとのことです。