「バーベキューとはコミュニケーションを通じた人間関係づくりなんです」

8月4日、スカイプラザミサワにおいて、『MISAWA BBQ フェスティバル』が開催されました。

 

米軍基地がある三沢市では、欧米文化のバーベキューを日本人も自宅や公園などで気軽に楽しむ姿が見かけられます。そこでバーベキュー文化を盛り上げ、まちおこしにつなげていこうとする地元有志が立ち上げた団体が『(自称)三沢バーベキュー協会』。市が実施する『協働のまちづくり市民提案事業』の認定を受けた同団体は、日本全国で活動する『日本バーベキュー協会』の下城会長を講師に迎え、今回、青森県で初となる『バーベキュー検定』を開催。バーベキューの知識を学び、焼き方の技術も身に付けることができるこの検定に、市内はもちろん、県外からも参加者が集まり、合わせて35人が受験しました。

 

初めに行われた基礎座学講習では、下城会長が世界のバーベキュー事情を日本のスタイルと比べながら紹介しました。バーベキュー先進国と言われるオーストラリアでは、公園や河川敷など公共の場にバーベキューグリルが設置されており、皆マナーを守って利用する習慣があるとのことです。さらに、楽しい時間を過ごすのを第一に考えているということを付け加え、「バーベキューとは、コミュニケーションを通じた人間関係作りなんです」と、下城会長が考えるバーベキューの目的や理想を力説しました。また、日本でのバーベキューの機会を増やして、日本独自のバーベキュー文化を、発展・進化させていきたい」とバーベキューにかける思いを伝えました。

 

受験者はその後、屋外に場所を移して実技講習を受講。グリルの使い方から炭の種類、効率の良い火おこしの方法、肉の隠し味となるポイントなどが伝授されました。いよいよメインとなる焼き方の実演。登場した牛肉の迫力に、どんな風に焼き上がるのか期待を膨らませる受験者。肉に焼き目を付ける『バーンプレス』という技法が披露されると、「ジュワーァ」と食欲をそそる音があがり、高まる興奮と立ち上る煙で会場は熱気に包まれました。その後、焼き上がった肉が振る舞われると受験者は絶妙な焼き加減と味わいを絶賛。下城会長の確かなテクニックに感心し、焼き方のコツをしっかりとメモや記録に残していました。

この日、青森市からやって来たという受験者の男性は「すごく勉強になりました」と満足気に話し、「さっそく今週末から役立てていきたい」とこれからのバーベキューライフ充実への抱負を語っていました。