「挑戦を忘れなければ国の未来は明るい」。若者へ向けたメッセージ

9月1日、三沢市公会堂で、青森県立三沢航空科学館の開館10周年を記念した特別企画『北空音楽隊記念演奏と川口淳一郎教授講演』が開催されました。

 

2003年8月に開館した同館。開館からの10年間を支えてくれた来館者や地域の人々への感謝を込めて、今年8月3日、開館10周年の記念式典や水木一郎ショーなどメモリアルライブを開催しました。同館では、その他にもさまざまな特別イベントを企画しており、この催しもその一つ。オープニングでは三沢市出身のシンガーソングライターmomo(もも)が、同館の閉館時にも使用されている青森県歌『あおい森のメッセージ』などを熱唱。航空自衛隊三沢基地 北部航空音楽隊は『キラキラ星』や『星に願いを』『宇宙戦艦ヤマト』など、星や宇宙にかかわる曲をダイナミックに演奏し、来場者を広大な宇宙の世界へといざないました。

続く第二部は、小惑星探査機『はやぶさ』のプロジェクトマネージャーとして知られる宇宙科学研究所の川口淳一郎教授が『はやぶさから学ぶもの』と題して講演。ロケットや宇宙開発の史実を次々と挙げながら、幼い頃に影響を受けた本や宇宙に打ち込む最大のきっかけになったバイキング1号・2号など、自身の思い出から「子どもを育てるのに大事なのはトリガー(きっかけ)を与えることです」と話しました。また、最後に、50年後、100年後の宇宙ビジョンや探査の未来を語り「奇想天外なことを国が自信を持って言えるようにならなくては。世界初を目指す努力が何より大事。若い方が挑戦を忘れなければ国の未来は明るい」と若者へ向けてメッセージを送りました。