初芝富田林高校農業体験修学旅行 離村式
涙と抱擁、そして再開誓う笑顔の別れ
9月6日から訪れていた初芝富田林高校(大阪府)の三沢市における農業体験修学旅行もついに最終日。9月8日、道の駅みさわ斗南藩記念観光村で離村式が行われました。
農作業に苦労したという生徒たちに「きつければきつかったほど、収穫のときが楽しみに、そして笑顔になります」と話した三沢市グリーンツーリズム推進協議会の千葉会長。生徒全員を労いながら「農家の皆さんの一生懸命な姿を見ていただけたのではないでしょうか。地元に帰っても、三沢の作物に手を伸ばしてほしい」と農業者への理解と協力を求めると、続いて初芝富田林高校の森本先生が、生徒たちの変化を伝えながら貴重な体験をさせてくれた受け入れ農家をはじめとする関係者に感謝。「三沢のお父さん、お母さんはこれからずっと子どもたちの心の中に残っていくことでしょう」と話しました。最後に、生徒を代表して福嶋洋祐くんが謝辞。「農家の人たちの思いを知ることができて本当に貴重な経験になりました。大阪に帰ってもここで学んだことを忘れず、人生に役立てたいです。この3日、本当にいい思い出になりました」と話し、感謝の言葉で締めくくりました。
帰り支度を整え、いよいよ生徒たちと受け入れ農家の別れのとき。感謝や励まし、再開の誓いといった言葉を交わしながら笑顔で別れようとする両者でしたが、いざその瞬間が近づくと感極まって涙を流す生徒も。そんな生徒の思いに農家の人々はあたたかい抱擁と優しい言葉で応えていました。バスに乗り込んでからも窓を開けて手を伸ばし、手を振り続ける生徒と農家の人々。その姿は、2泊3日という決して長くはない日程の中でも、濃密な時間を過ごしてきたことを物語っていました。
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