被災地の子どもたちに笑顔と諦めない心を

9月13日、木崎野小学校において、『スポーツ笑顔の教室』が行われました。

 

日本オリンピック委員会などが、東日本大震災で被災した地域の子どもたちに、諦めない心を持ってもらおうとスポーツ会の有名人を講師に招き行うこの授業も、三沢市では今回で4回目。この日は、日本代表やJリーグチーム・横浜マリノス(現 横浜Fマリノス)の監督を務め、現在は解説者として活躍する元サッカー選手の水沼貴史氏が木崎野小学校を訪問し、子どもたちに大切な想いを伝えました。

 

まず、体育館に集合した5年3組児童31人の前に、明るく登場した水沼氏。楽しく冗談を言ったり、サッカーボールを使って児童と一緒に遊ぶなど積極的にコミュニケーションを図ることで児童からは笑みがこぼれ、早くもお互いの距離が縮まったようでした。次に行ったのは、全員が手をつないで参加する『だるまさんが転んだ』です。息を合わせては何度もチャレンジし、やっとのことで達成すると、皆、屈託のない笑顔を見せていました。

続く教室での授業では、諦めずに努力を続けたからこそ、プロサッカー選手という夢を叶えることができた水沼氏自身の過去を紹介。じっと耳を傾ける児童に、「なんでも一生懸命やれば面白いし、失敗すれば悔しさが残る。でも諦めてしまったらそこで終わり。挫折することがあっても絶対に諦めないで夢を追い続けてほしい」と自らの経験に基づいた言葉を伝えました。その言葉は、短い時間の中でも密に過ごした児童たちにしっかりと届いたことでしょう。