世代や性別、障害を越えて『福祉』を考える機会に

高齢化や少子化が進む現代社会を生きる誰もが関わる『福祉』。その『福祉』について、世代や性別、障害の有無などを越えて、全ての市民が考える機会にしてほしいと三沢市社会福祉協議会が毎年主催し続けているのが『社協まつり』です。さらに同会がこの催しに求めているのが、人々の絆。9月29日、三沢市総合社会福祉センターで開催された第8回目となる『社協まつり』には、市内で福祉や保健の向上・充実を目指して活動する約50もの企業・団体・学校などが参加。子どもから高齢者まで、集まった多くの来場者と楽しみながら絆を深め合いました。

 

澄み切った青空の下、午前10時の開始を待ちきれず、既に参加団体と地域の人々で混み合う総合社会福祉センターの中庭。特設ステージで航空自衛隊チームが威勢よく『よさこい』を演舞した後、子どもたちによる恒例の『200人バルーンとばし』で幕を開けました。小さな手から放たれたパステルカラーの風船は、まさに将来に向けた夢や希望。高く昇っていく色とりどりの風船を見つめていた参加者・来場者は、皆で歩む明るい未来に期待を膨らませたことでしょう。その明るい気持ちをさらに盛り上げる催しが、途切れることなく特設ステージで続きます。児童が可愛らしいスコップ三味線を奏で、あどけなく舞うと、熟練の踊り子たちも負けじと技を披露。その周りでは各団体が各種模擬店を並べ、手作りの料理などを提供。さらにセンター内でもバザーや健康相談、各団体の活動紹介など催しが目白押し。中でも三沢保育事業研究会が手作り玩具などを紹介するブースや児童館・児童センターが展開するものづくり体験のコーナーは子どもたちに大人気でした。また、会場の一角では、年配の参加者が昔ながらのお手玉やけん玉を子どもたちに教える姿も。地域コミュニティの衰退が危惧される現在ですが、この『社協まつり』の参加者と来場者が紡ぐ、世代や性別、障害を越えた触れ合いは、きっと未来の充実した『福祉』につながることでしょう。