全国トップクラスの食肉処理能力を誇る新施設へ

9月25日、三沢市食肉処理センター大規模改修事業の落成記念式典が、同施設敷地内で行われました。

 

昭和45年に開設した食肉処理センターは、市の食肉処理の中枢を担い続け、平成8年に現在の淋代平地区に移転。集荷される家畜数の増加に伴い業務量を拡大し、ここ数年間における食肉処理実績は、当初と比べ倍以上になっていました。しかしその一方で、建設から15年以上が経過した同施設の老朽化は著しく、処理能力は限界まで低下し、改修が必要となっていたとのことです。そこで市は、平成23年12月、老朽化した設備の整備をはじめ、生産性向上と衛生管理面の強化を図る、一部増築を加えた大幅な改修事業に着手しました。そして今年の6月、無事に改修を終えた食肉処理センターは、1日あたり2,300頭を処理できる全国トップクラスの食肉処理施設として、平成26年4月からの本稼働が予定されているとのことです。

 

式典では初めに、種市市長が列席者約70人に向けて式辞。東日本大震災直後という厳しい状況下で、資材や労力不足などの難題を乗り越えた関係者の協力に感謝し、新たな食肉処理センターがもたらす経済効果や雇用創出など、市経済を支える重要な産業拠点としての役割に期待を寄せました。続いて大沢市経済部長から事業経過報告がされたのち、設計・監理、施工者を代表して、(株) 中屋敷建設の中屋敷代表取締役に、種市市長から感謝状が贈呈されました。最後には、竣工を記念してテープカットが行われ、列席者一同で祝福しました。

同施設本稼働後には、より、食肉生産者の期待に応え、地域の人々に愛される施設となることでしょう。

三沢市食肉処理センター大規模改修事業

・総事業費 / 38億7,277万2,621千円

(うち、農林水産省国庫補助金 /

 11億5,333万3,000円)

・設計・発注 / (株) 青建設計

・建築工事 / (株) 中屋敷建設

・排水処理施設工事 / 鈴木建設工業 (株)

・電気設備工事 / 開発電業 (株)

・給排水衛生設備工事 / (株) 西原衛生工業所

・と畜解体設備工事 / 花木工業 (株)

・冷却設備工事 / フジプラント (株)