鎌と機械。今昔の稲刈りの違いを体験

 

10月2日、おおぞら小学校から徒歩約15分ほどの場所にある学校田で、同校児童らによる稲刈り作業が行われました。

 

毎年、5年生を中心に、総合的な学習として田植えから稲刈り、脱穀・精米作業など一連の米作りに取り組む、おおぞら小学校。農業や食べ物の大切さを学ぶ学校・地域が一体となったこの授業からは、児童ら手製の『おおぞら米』が生まれ、参観日に販売されるといつも売り切れ。保護者からも大変な好評を得ています。泥にまみれながら苗を植えた5月から約4カ月、不順な天候にも負けず、今年も黄金色に輝く見事な稲穂がたわわに実りました。

季節の変わり目、悪天候の合間を縫うように稲刈りが決行されたこの日、同校3年生から5年生までの約80人に、米軍三沢基地カミングス小学校の児童たちも駆け付け参加。会話はうまくできないものの、片言の単語とジェスチャーで意思を伝えながら協力して作業に当たりました。おいらせ農協青年部指導の下、約25アールの学校田の一部を、前半は鎌で、後半は機械で刈り取った児童たちは、鎌の扱いになかなか慣れず苦労した反面、機械での稲刈りの速さと便利さを実感。作業を終え、軽トラックの荷台に山のように積まれた稲穂の前で「昔と今の貴重な稲刈り体験ができました」と感謝する市川真愛さん(5年生)に農協青年部の織笠さんは「みなさんが大きくなったのは多くの人のおかげです。これからも感謝の気持ちを忘れないでください」と児童を見守る人々を代表して、そのあたたかい気持ちを伝えました。

 

その後、刈り取った稲は、おおぞら小学校を囲むフェンスに掛けられ、乾燥後に脱穀作業が行われるとのことです。

児童たちが苗から作ったお米の味はきっと格別なことでしょう。口にするそのときが楽しみですね。