勝敗を超え、健闘讃え合い交わす固い握手

 

10月5日と6日の2日間にわたり、木崎野小学校グラウンドで、東部北部地区少年スポーツ親睦会が主催する『六年生壮行試合野球大会』が開催されました。

 

およそ半年後には小学校を卒業する六年生。長い間共に戦ってきたチームメイトと一緒に野球ができるのも残りわずか。「卒業しても頑張って」、そんな気持ちを込めながら戦うこの貴重な大会は、子どもたちの健全な成長を願う父母らによって毎年開催され続けています。第22回となる本大会には、市内7つの少年野球チームが出場。2日間かけたトーナメントで熱戦を繰り広げました。

最も緊張する大会初戦は、古間木地区の古間木レンジャーズ対、北部地区のはまなすクラブ。両チームとも実力は均衡。1回の表裏に1点ずつを挙げ、接戦の様相を見せます。しかし、出塁後は果敢な盗塁で得点圏に走者を進め、得点チャンスを逃さなかったのがはまなすクラブ。毎回得点を重ね、5回を終え、5対1で勝利しました。同チームの中でも活躍が際立っていたのが2人の6年生女子。初完投した千葉さんは、度々訪れたピンチを潜り抜け、終盤に疲れを見せるも最後まで堂々と投げ抜きました。また、エースながらこの試合セカンドを守った富岡さんは、観客をも沸かせる見事な守備で千葉さんを助けました。

試合終了後、互いの健闘をたたえ合い、固い握手を交わす両チームのキャプテン。勝敗を超えて清々しいその姿に、青少年の健全育成におけるスポーツの力を改めて感じました。