地域のために、未来担う子どもたちのために、さらなる防火活動を誓う

 

11月8日、三沢市公会堂大ホールで、『青森県防火の集い 三沢大会』が開催されました。

 

昨年、1年間に全国で発生した火災は約4万4千件。住宅火災では10年連続で毎年1千人を超える犠牲者がでています。その原因の多くは、放火(疑い含む)を除けば、ストーブ、たばこ、たき火の不始末・不用心など、火災への意識を高めていれば防げたかもしれないものばかりです。地域では、古くから幼少年消防クラブや婦人防火クラブを結成し、「火の用心」を呼び掛ける広報を行うなど火災予防活動を続けていますが、さらに近年続く大災害では地域の人々による防災組織の活動で多くの人命が救われていることから、『自分たちの地域は自分たちで守る』という高い意識と強い信念、連携を持った地域の人々の力がより求められています。

 

県内各地で活動する婦人防火クラブを中心とした防火関係者が一堂に会して防火を誓い、県全体の防火意識の高揚、住宅用火災警報器の普及、民間防火組織の拡大強化を図るこの大会は、火災の無い明るい安心・安全な社会作りを目指して毎年開催され続けており、今回の三沢大会にも多くの人々が参加。市内5つの幼年消防クラブが、太鼓やよさこい、演劇・演奏などのアトラクションを披露しました。幼年消防クラブ員は市内幼稚園に通う園児たち。あどけなくも威勢よく掛け声を上げ、まといを振り回し、太鼓を打ち鳴らす姿は元気いっぱい。客席で見詰めた参加者たちは、その姿から活気を受け取るとともに「地域を、未来担う子どもたちを守らなければ」という使命感を感じたことでしょう。

「火災を防ぐには、火災の恐ろしさを学び、『自ら火災は絶対に起さない』と地域住民が互いに注意し合う火災予防の啓蒙普及が極めて重要です。地域に根付いた防災活動を実施する皆さんには青森県民の防災意識の高揚、さらなる火災予防啓蒙普及活動にご尽力いただきたい」。

三沢市幼少年婦人防火委員会の会長も務める田村消防長が主催者を代表してあいさつした言葉には、地域で根強く活動する参加者たちへの感謝と期待、そして激励の想いが込められていました。大会の最後には、市内幼少年消防クラブの子どもたちが『防火の誓い』を、市内婦人防火クラブ員が『防火の宣言』をそれぞれ声高らかに述べ、さらなる防火活動に努めることを誓いました。