フッ化物を使った虫歯予防法など、歯を長く健康に保つための知識深める

11月30日、国際交流教育センターにおいて、歯の健康づくり講演会が開催され、神奈川県歯科大学大学院の荒川浩久教授が「三沢市における13年間のフッ化物洗口」と題して講演を行いました。

 

市では、子どもたちに生涯、歯を長く健康に保ってもらうため、虫歯予防に非常に高い効果を持つフッ化物を使ったうがいを県内でもいち早く導入。平成12年度から小中学校で、15年度から幼稚園・保育園で推奨・実施してきました。フッ化物の効果に注目し、研究をしてきた荒川教授は、三沢市における子ども1人当たりの虫歯本数の推移を、スライドや資料を使って説明。フッ化物洗口を始めてから、虫歯は著しく減少し、本数の少なさでは全国平均と比べても上位であることなどが伝えられました。また、1歳からのフッ化物配合歯磨剤使用と歯科医院でのフッ化物歯面塗布、4歳からのフッ化物洗口を正しく行えば、長期的に効果が続き成人を過ぎてからの虫歯本数にも影響を与えることを示しました。

ほかにも、歯磨きの仕方や高齢者の歯科問題などが紹介され、会場に集まった歯科医療従事者や、歯の健康に関心ある約150人の聴衆はメモを取りながら真剣に耳を傾け知識を深めていました。