呼吸にのせて笑いながら体を動かす『笑いヨガ』で心も体も健康に

 

12月14日、三沢市公会堂小ホールで、自殺予防講演会が開催されました。

 

生活や健康、仕事、家庭などが複雑に関係する悩みを抱え、自ら死を選んでしまう自殺。平成24年度には自殺者数が全国で3万人を下回ったものの、20歳代の自殺率は依然増加しており、国や自治体、ボランティア団体など多くの人々が協力して自殺予防対策を進めています。三沢市でも、これまでに『こころのケア相談』や『こころの体温計』の開設、ゲートキーパー養成講座開催などさまざまな自殺予防対策を推進。さらに、日常からできる自殺予防対策を広く多くの人々に知ってもらいたいと、昨年に引き続き、この講演会が開催されました。

今回のテーマは『笑いはこころの薬』。その題名にふさわしく、笑い声とともに登壇した講師の日本笑いヨガ協会代表・高田佳子氏はまず、「みんなが楽しく笑顔になれる仕事がしたい」と現在の会社を設立したことや、阪神・淡路大震災で被災し、笑うことのできない人を笑顔にする方法を求めインドに渡ったこと、そこで『笑いヨガ』と出会い、習得したことなど、自身の経緯を伝えました。『笑いヨガ』とは笑いの体操とヨガの呼吸法を合わせたもので、体力や相手を必要とせずどこでも一人でもできる健康法として世界的に広まっているとのこと。氏は「笑いヨガには呼吸と無邪気さが大事。呼吸に笑いをのせると血流がよくなり、ぽかぽかしてくる。また、笑うことで楽しくなり、ストレスを減少させます」と話し、来場者に『笑いヨガ』の一部を伝授しました。全員で声を出しながらしっかりと呼吸し、四肢を動かすと、自然と体が温まり、会場中にあふれる笑顔と笑い声。『笑うこと』が体や心の健康にいかに大切かを知ることのできる講演会となりました。