温かい心や優しさ、笑顔をつなぐおせち料理

 

12月31日、三沢市社会福祉協議会が、おせち料理の配達サービスを行いました。

 

毎年末日、市内のNHK歳末助け合い事業対象である一人暮らし高齢者や福祉安心電話および配食サービスを利用する高齢者宅に直接赴き、おせち料理を手渡すこの事業。その数は今年で119個にも上り、同協議会の職員だけで配達することが難しいことから、地域の民生・児童委員や一般公募によるボランティアの人々が無償で協力しています。多くの人々が家族との団らんを過ごす年の瀬に、16人の民生・児童委員と12人のボランティア参加者が集まり、雪道での外出などが難しい高齢者のために活動しました。

参加者の一人、市内高校に通う浪岡美希さんはこれが初めてのボランティア活動。昨年から参加している従妹の大学生・浪岡はづきさんの体験に興味を持ち、今回一緒に応募したとのことです。三沢市総合社会福祉センターに集まった参加者は、同協議会の宮崎事務局長から労いと感謝の言葉を受けた後、おせち料理を持って職員や民生・児童委員とともに市内対象者宅を訪問。美希さんは職員の車に乗って計7軒をまわり、対象者や家族に料理を手渡しました。明るくあいさつを交わしながら料理を手渡す美希さんを優しい笑顔で迎える高齢者たち。その笑顔がとても印象に残った美希さんは配達を終え、「やりがいがありました。これから他にもボランティア活動をしてみたいです」と話していました。また、昨年に引き続いて参加した従妹の浪岡はづきさんは、将来、福祉関係での仕事を目指しているとのこと。移動中に職員から、この活動が一人暮らしをしている高齢者の安否確認も含んでいることなどを学び、「おせち料理を待っている人がいて、役に立てているという実感がありました」と、その想いを語っていました。

手渡した人々と受け取った高齢者たちの温かい心や優しさ、笑顔をつないだおせち料理は、さらにおいしくなったことでしょう。

▲活動を終え笑顔で感想を話してくれた浪岡美希さん(右)と浪岡はづきさん(左)