支援を必要とする人のため、米軍三沢基地隊員と近隣住民らが除雪作業を手伝う

2月11日、美野原3丁目地区の高齢者宅で、除雪作業ボランティアが行われました。

 

2日前に東北・関東地方の太平洋側を見舞った大雪により、三沢市でも多くの積雪量を記録しました。それを受け、市内で奉仕活動をたびたび行っている米軍三沢基地は除雪支援のボランティアを三沢市社会福祉協議会に申し出ました。同協議会では、町内会単位で高齢者や障害者など助けを必要とする人たちが安心して生活できるよう近隣住民がサポーターとなり日常生活の支援や災害時の迅速な避難、安否確認を行っていこうとする「地域きずな支えあい事業」の推進に平成21年度から取り組んでおり、現在、市内全108ある町内会の約3分の1で同事業が始められているとのことです。今回、三沢市社会福祉協議会が除雪の滞っている世帯があるかどうか事業基盤のある各町内会にあたったところ、美野原3丁目町内会から支援の要望があり、地区内の1人暮らし高齢者宅など3件がその対象に決まりました。

作業当日の午前9時、米軍三沢基地隊員に近隣住民と社会福祉協議会職員も加わった計13人が住宅地に集合し、除雪によって各住宅の敷地入り口前などに寄せられた雪をそれぞれ手分けして邪魔にならない場所へと運び集めていきました。日がたち、硬くなった雪は重みがあるようでしたが、日常業務で鍛えられた米隊員の働きもあり作業は30分ほどで完了しました。除雪してもらった渡辺やすさん(82歳)は、「1人で片付けようと思って(除雪を)やってみたんですが、体力の問題もあり1日掛けて半分がやっとでした」と話し、「今日はあっという間に片付けてもらって本当にありがたいです」と笑顔で感謝していました。