日本文化を体感できるジャパンデーが米軍三沢基地内で開催されました

 

4月5日、米軍三沢基地内で三沢国際クラブが主催するジャパンデー2014が開催されました。 

 

 日本にありながら、一歩中に入ればすべてがアメリカと同じ景色が広がる米軍三沢基地。アメリカ人の多くは基地内で生活し、数年で三沢を離れてしまいます。そんな人々に、日本にいるあいだに日本の伝統文化や芸能を体感してもらおうと毎年米軍三沢基地内で開催されているのがこのジャパンデーです。

 27回目を迎えた今年も、ジャパンデーを支えているのはたくさんのボランティア。この日のために、市内だけでなく市外からも数多くのボランティアスタッフが三沢に駆け付け、朝早くから準備に汗を流しました。今年はオープニングイベントとして青森市から“ねぶた”が登場、おそろいの衣装に身を包んだはやし方が打ち鳴らす力強い太鼓と笛、それに合わせた子ども跳人の軽快なステップに米軍司令官も思わずニッコリ。

 式典では、青森県の文化観光大使も務めるほど地域との”絆”を大切にしているスティーブン・ウィリアム米軍三沢基地司令官が「ジャパンデーは日米の友好を象徴するイベントであり、多くのボランティアが参加されていることに感謝します。日本の文化や伝統をじかに体験できるのは良い機会、それを紹介いただける協力団体の皆さまに感謝します。」と日本語でスピーチ。会場から感嘆のどよめきが起こると、続く種市市長は「日本人は和の心を大切にしています。日本人の心をアメリカの人々にも伝えたい。この機会に日米の交流が進むことを期待します。Have a nice day(良い一日を)」と最後は英語であいさつ。会場は、心温まる和やかな雰囲気に包まれました。

 日本の文化や芸能を紹介するコーナーでは、日本人ボランティアによって習字や着付け、琴などを体験できるブースが設けられ、たくさんのアメリカ人で賑わいました。ジャパンデーが企画されたころから生け花を紹介しているという、小原流上十三支部長の栗澤鳳洋さんは、「ジャパンデーは日本の文化を紹介し体験する機会。アメリカ人には日本の伝統文化に触れてもらいたいと思います。」と語り、日本の生け花の美しさを伝えようと、来場者したアメリカ人の手を取りながら花の魅力を引き出す生け方を教えていました。

 来場者の多くは、初めて目の当たりにする本物の日本文化に驚き、感動した様子。それを見た日本人も改めて日本文化の素晴らしさを感じ入ったようで、感動する心に国境はないことを教えてくれた特別な1日となりました。