市民が安心できる上水を安定して供給する新たな第一配水場が運転開始

4月14日、三沢市字猫又地内に完成した第一配水場で通水式が行われました。

 

昭和57年に建設されて以来、市民の約42%が必要とする上水を供給してきた第一配水場。しかし、長年の使用によって施設や設備は老朽化し、更新が必要とされていました。そこで、市は防衛省の補助を受け、平成19年度から建て替え事業に着手。28億600万円(うち防衛省補助額16億8,400万円)の事業費と平成21年度から5カ年の施工期間をかけ、新たな第一配水場を完成させました。敷地面積5,720平方メートルの用地に整備した新第一配水場の主な施設は、配水池、高架水槽、管理棟の3つ。配水池は三沢市初のステンレス製で、将来的なメンテナンスが少なく耐震性も兼ね備え、市内で1日に使用する水量の3分の1に相当する5,700立方メートルを貯水可能。同じくステンレス製の高架水槽は、41メートルの高低差で配水する自然流下方式を採用し、消費電力を節減。また、延床面積609平方メートルの管理棟は内部に監視制御、除砂、滅菌、ポンプなど設備を備え、第一配水場を制御するだけでなく電話回線を利用して市内各配水場の監視が可能。一体的な運転により市民への安定した上水供給が継続的に運用できるとのことです。

この日の式典には、種市市長はじめ小比類巻議長や小桧山県議会議員、東北防衛局の中村局長、施工にあたった企業の代表者など約80人の関係者が列席。これからの安全な操業を祈念して神事が執り行われた後、通水スイッチが押されました。施主である種市市長は式辞の中で、市民の生活における上水の重要性を説き、新たな第一配水場に期待。関係者の尽力に感謝の言葉を伝えました。その後、今村上下水道部長が列席者へ工事の概要を報告。さらに、種市市長から土地を提供した駒沢秀人さんや施工者へ感謝状が贈られました。