三沢まつり90年の歴史と変遷を展示

 

 

5月1日から、今年で開始から90周年を迎える三沢まつりの歴史を伝えようと企画展「三沢まつりの今と昔」が歴史民俗資料館にて開催されています。 

 

 もともと古間木地区の無病息災と家内安全を祈願して始まったと言われている「三沢まつり」は、戦争や三沢大火など大きな災害に見舞われながらも地域の人たちが苦労を乗り越え続けてきたことで、三沢の夏を代表する祭りとなっています。企画展では、地域で守り伝えてきた祭りの魅力を伝えようと、これまでの歴史を記したパネルのほか、山車の飾りや人形の制作過程について写真や実物を展示するなどして解説。さらに、祭りが持つ神事としての側面を説明のついた写真パネルで紹介し、誰にでもわかるよう工夫がされていました。

 これらに加えて、昨年、寺山修司没後30年の節目に合わせ、薬師町祭礼が世界的デザイナーの宇野亜喜良氏と協力して作成した山車「人魚姫」に使われていた人形も展示するなど、三沢らしい山車を作ろうとするまつりの特徴をよく示した内容となっています。

 

 企画展を主催する市観光協会の桑嶋事務局長は「90年の節目に三沢まつりの歴史的な部分や、時代に合わせた移り変わりを紹介したい」と語り、伝統と革新が入り混じる三沢まつりならではの魅力をアピールしていました。

 

この企画展は、平成27年3月29日まで開催される予定です。