「皆さんも一緒に楽しんでほしい」。抱く思いが、音楽の彩りとなって輝き放つ

 

6月8日、三沢市公会堂大ホールで青森県立三沢高等学校吹奏楽部の定期演奏会が開催されました。 

 

4月に新入部員を迎えた同部は現在53人。部員全員で話し合い「自分たちも楽しみ、観客の皆さんにも楽しんでもらおう」と目標を掲げ、心を一つに練習に励んできたとのことです。そんな部員たちが、今回の演奏会のテーマに選んだのは『彩』。悩みや不安、あるいは喜びといった日々の活動の中で抱いてきた思いを、さまざまな輝き放つ音色として表現しました。第1部では、2014年度全日本吹奏楽コンクール課題曲などを厳かに演奏。続く第2部には、ディズニーのパレード曲や映画『ピノキオ』の主題曲「♪星に願いを」などを華やかに奏でました。大人から子どもまで、誰もが知る曲に客席からもいつしか手拍子が。曲は徐々にテンポを上げ、サックスとトランペットによる圧巻のソロパートは大いに会場を沸かせていました。そして、演奏会の最後に迎えた第3部のポップスステージ。部員自らが出演する劇に合わせ、場面各所を盛り上げるように曲を演奏。謎が謎を呼ぶシナリオに、迫真かつコミカルな部員たちの演技が相まって、観客はどんどん物語に引き込まれていきます。最後、すべての謎が解けると演奏会もクライマックスへ。多くの人が知るJポップスを中心としたメドレーに、各パートのソロ演奏が観客を魅了。フィナーレでは、部長の相場瑠美さん(3年)が「今年も演奏会ができたのは地域、保護者、OG・OB、放送部のみなさん、そして多くの先生方のおかげです」と、舞台に並んだ部員たちと一緒に心から感謝。さらに、これまでを振り返り、「仲間たち、後輩たちのおかげで困難を乗り越えることができました。今ではいい思い出です。これから吹奏楽コンクールに向けて練習に励みますが、三沢高校吹奏楽部の応援をお願いします」とその思いを伝え、会場から大きな拍手が贈られていました。