「チームで力を合わせて戦うことが一番大事。野球を楽しんでほしい」

 

7月19日から21日までの3日間にわたり、三沢市民運動広場と三沢市民の森総合運動場を会場に、『三沢高校甲子園準優勝記念三沢市少年野球大会(小学生の部)』が開催されました。

 

1969年8月、甲子園球場で行われた全国高等学校野球選手権大会。青森県代表として出場した三沢高校は全国の強豪相手に勝ち進み、迎えた決勝戦で愛媛県の松山商業と対戦するも、両者無得点のまま延長18回を戦い抜き、翌日再試合。最後は惜しくも敗れたものの、準優勝を果たした選手たちの姿は今でも広く語り継がれています。この少年野球大会は、その三沢高校の甲子園準優勝を記念して毎年開催されているもので、毎年市内外から小学生の野球少年チームが参加。熱戦を繰り広げては、子どもたちの健全な育成の一役を担ってきました。

そして48回目を数える本大会には、三沢市を含む上十三地域から21チームが参加。初日の19日に三沢市民運動広場野球場で開会式が行われ、各チーム選手が掛け声とともに堂々と入場しました。甲子園準優勝当時、三沢高校の投手として大会を一人で投げ抜いた太田幸司氏も来賓として列席。太田氏はこれまでの道のりを振り返り、「皆さんには、大きな夢を持って、一日一日を大事に努力し続けてほしい」と選手たちに伝えました。また「勝つことよりもチームで力を合わせて戦うことが大事。すごいプレーヤーになるよりもまず、皆に愛され尊敬される人間に育ってほしい」と願い、選手たちを激励しました。その後、上久保タイガースの佐藤日向君が選手宣誓。太田氏から各チームの代表選手へ記念品が手渡されました。

「今持っている力を十分に発揮して野球を楽しんでほしい」。太田氏の言葉を胸に、各チームは3日間にわたって熱戦を繰り広げました。