女性の視点からまちづくり事業を企画。実現に向けて大切な要点を学ぶ

8月8日、市民活動ネットワークセンターみさわ(そだなす館)で、今年度最後となる5回目の『まち・きらきらセミナー』が開催されました。

女性の視点からまちづくりを学ぶ

男女共同参画に取り組む市が、女性の視点から三沢の魅力を再発見することで、まちづくり参加へのきっかけと女性同士のネットワークを作ろうと平成21年に開始した同セミナー。まちの魅力を載せた地図を作ったり、地元食材を使った料理の創作を目指すなど、毎年、テーマや手法を変えながら多くの女性が参加。仕事や年齢などの垣根を越えたつながりを築きながら、「三沢の魅力を伝えたい」「三沢を元気にしたい」と取り組んできました。そして、6年目の今年は、女性の視点を生かした情報発信と人材育成をテーマに、19人の女性が参加。5月30日の第1回では、講師を務めた『あおもりNPOサポートセンター』田中弘子理事長からまちづくり活動のポイントを学びました。その後、4つのグループに分かれた参加者は、第2回以降の3回にわたって事業を企画。最終回となったこの日、それぞれの計画をまとめ、発表し合いました。

まちづくり活動で大切なもの

温泉や特産物、英会話、偉人といった地元の魅力発信や、子育て・料理など女性の視点を生かした事業は力作ぞろい。実際に行われたまちづくり活動の事例を学んでいただけあって、中には収支や開催時期など綿密に計画された事業もありました。今回発表された中には、現在、市が二次募集中の『協働のまちづくり市民提案事業』への応募を考えている事業もあるとのこと。全ての発表を聴き、ていねいな講評を伝えた田中講師は、実現を目指す事業はもちろん、今回実現を見合わせた事業にも「今回の縁を大切に、ぜひ実現に向けて継続してほしい」と期待を寄せていました。また、事業への危機管理意識、グループ内の対等なコミュニケーション、活動後のアンケートなど、まちづくり活動の中での要点を伝授。さらに「活動が人・モノ・お金の壁にぶつかったとき、最も大事になるのがネットワーク。自分のグループだけを考えて活動するのではなく、ネットワークを大切にしていただきたい」と話し、各グループの事業を参加者同士で応援するネットワーク設立を呼び掛けました。その後、参加者もネットワークの必要性を挙げ、提案。まち・きらきらセミナー受講者によるネットワーク、『(仮称)まち・きらネット』の設立に向けて動き出しました。