子ども会の交流を願い続けてきた野球大会。惜しまれつつ42年の歴史に幕

 

8月16日、三沢市立三沢小学校のグラウンドで、最後の三沢市子ども会親善野球大会が開催されました。

 

市と三沢市子ども会育成協議会が、町内会ごとに作られていた野球チームの交流を目的に、この大会を始めたのは昭和47年。当時は、子どもたちの数も多く、毎年開催され続ける中で最盛期は約40ものチームが参加したとのことです。しかし、年々子どもの数が少なくなり、子ども会自体が減少。サッカーやバスケットボールなどスポーツも多様化し、参加する野球チームは減少していきました。一方、シーズン中に開催される野球大会の数は増加。さまざまな要因を踏まえ、主催者である市と同協議会は「最初の目的であった単位町内会の交流はある程度達成できたのでは」と、最後の大会にすることを決めました。「大会がなくなるのはさびしいですが、時勢や環境を考えるとよい潮時なのかもしれません」と話す、三沢市子ども会育成協議会の山本会長。開会式のあいさつでは関係者に感謝し、「最後の大会ですので、普段の練習の成果を精一杯グラウンドで表現してほしい」と選手たちを激励しました。

山本会長はじめ大会関係者や選手の熱意が通じたのか、雨が降りそうな天候も何とか持ちこたえ、出場5チームによるトーナメント戦は予定通り開催。ともに準決勝をコールド勝ちで制した岡三沢BBCと、はまなすクラブによる好カードの決勝戦は、チャンスを生かして打線をつなげた岡三沢BBCに軍配があがりました。はつらつとプレーする選手たちの好投、好打に沸く会場。子ども会の交流願い続けられてきた野球大会は、惜しまれつつも有終の美をもって42年の歴史に幕を下ろしました。