多くの人々の力で東日本大震災を乗り越え、第30回を迎えた港まつり

 

8月31日、三沢漁港で『みさわ港まつり』が開催されました。

この祭りが初めて開催されたのは昭和59年。当時、着々と整備が進む三沢漁港をアピールするとともに、市漁業協同組合の創立35周年を祝ったのが始まりとされています。以来、市と市漁協などで組織する実行委員会が主催者となり、新鮮で豊富な水産物や漁港ならではの催し、盛大な花火大会などで毎年多くの人々を楽しませてきました。しかし、平成23年3月に起こった東日本大震災で、三沢漁港は甚大な被害を受け、その年の祭りは中止に。その後、漁業関係者をはじめ多くの人々の尽力によって三沢漁港は復旧。翌年に復活した港まつりは、進む復興とともに開催され続け、今年、記念すべき第30回を迎えました。

この日、神事で祭り開催中の安全を祈った種市市長は、関係者の努力へ感謝と労いの思いを伝え、集まった来場者には「心ゆくまで楽しんでほしい」とあいさつ。漁協女性部や農協女性部、三沢商業高校漁協部会をはじめ、多くの出店が並んだ魚市場内は満員御礼となりました。その中でも特に注目されたのは、水産物のコーナー。いわしの袋詰め販売やマグロの解体ショー、いか焼き・一夜干し、かに汁など、漁港ならではの品に人気が集まりました。また、今回は第30回ということで、新たな催しも登場。三沢を守るヒーローこと『海鮮野郎ホッキーガイ』が、仲間の『東北合神ミライガー』とともにアクションショーを行いました。さらに、三沢市はもちろん、県内外のチームも出場するよさこいソーランや子どもに大人気の貝殻釣りゲーム、大漁祈願パレードなども開催。港まつり名物の舟こぎ大会には男女計13チームが出場し、白熱した勝負を繰り広げました。昨年、惜しくも3秒差で入賞を逃した『おいらせ農協女性部』チームは「今年こそは」と参戦。熟練のオール捌きとチームワークで対戦相手を圧倒するも、集計の結果、またも3秒差で女性の部準優勝。大笑いしながら「来年こそは」と雪辱を誓っていました。その他にも、NPO法人 虹の架け橋が、社会福祉支援チャリティーイベントとして日米ボクシング親善大会や歌謡ショー、関東・東北土佐犬選抜闘技大会を開催。夜には、第30回記念として、例年を超える約6,000発の花火が夜空を盛大に彩りました。