生態調査のため、約1万尾のヒラメを三沢漁港沖合へ放流

 

9月9日、青森県栽培漁業振興協会(階上町)が、三沢漁港沖合でヒラメ稚魚の放流作業を行いました。

 

同協会では毎年、三沢漁港沖合などでヒラメ稚魚の放流を実施。また、水産生物資源の維持増大を目的に活動する青森県水産総合研究所でも毎年、三沢沖における天然ヒラメの生態調査を行っています。しかし今回、同研究所が初めて人工的に育てた稚魚による調査もすることとなり、青森県栽培漁業振興協会では通常分に調査の分を加えた約1万尾のヒラメ稚魚を放流しました。この日、他と区別できるようヒレをカットした約1万尾のヒラメ稚魚(150mmサイズ)を三沢漁港に運び込んだ同協会は、三沢市漁協から提供を受けた漁船で2回に分けて水深約10メートルの沖合へ放流。翌週、青森県水産総合研究所によって、三沢沖全域での移動や分散、生存状況などが調査されるとのことです。三沢の特産の一つでもあるヒラメ、その生態を把握する調査が少しずつ進められています。