ライフラインが途絶えた避難所生活を体験し、助け合うことの大切さを実感

 

10月4日、三沢市こがね公園管理棟で、堀口1丁目町内会が小学生親子を対象とした避難所生活対応訓練を行いました。

同町内会では初となるこの訓練は、ものづくりの機会と年代を超えたコミュニケーションを図る場を子どもたちに提供したいと考えていた会内有志が発案。3年半前の東日本大震災では一時的だった停電や断水が長期化した場合、町内の人々が協力していかなければならないことから、避難所生活体験をテーマに企画され、『三沢市災害に強いまちづくり市民提案事業補助金』を活用するなど市の協力を得て実現したものです。この日、会場に集まった町内小学生12人とその保護者10人を前に、同町内会の有志代表・内藤博文さんは「目的は皆さんのコミュニケーションです。防災訓練ではありますが、仲良く楽しみながらやりましょう」とあいさつ。その後、東日本大震災発生時の市防災担当であり、現在も防災アドバイザーとして防災講習会等の講師を務める舘郷司さん指導のもと、1泊2日の避難所体験が始まりました。

舘さんは最初に、災害発生を伝えるサイレンを鳴らし、過去の大災害の状況を解説。隣近所など地域の人々が助け合うことで多くの命が救われたことを伝えました。そして、水や電気などライフラインが絶たれた場合には身近にあるもので代用する方法を伝授。参加者は協力しながら、新聞紙とビニールで紙食器を、ティッシュペーパーやアルミホイル、ビンなどを使って簡易ランプを作りました。また、生活用水をつくるための濾過の方法も体験。ペットボトル容器にティッシュペーパーや木炭、小石、砂、綿などを詰め、オレンジジュースがどのように濾されていくかを学びました。さらに、段ボールを使って寝床作りに挑戦した参加者たちは、仕切りを入れてプライバシーにも配慮。夜には自分で作った紙食器とランプを使い、断水・停電時の食事を体験しました。舘さんが丁寧に指導するものの、初めての体験に戸惑う小学生たち。親子あるいは小学生同士、または他の保護者と教え合う中で、「助け合うことの大切さ」を実感したことでしょう。いつ起こるかわからない災害に対して、防災知識・技術の習得、備蓄などの準備はもちろんですが、地域の密なコミュニケーションが何より大きな力になるかもしれません。堀口1丁目町内会が挑戦したこの避難所体験から、地域の未来担う子どもたち、そして今地域を支える大人たちが多くのことを学び、親睦を深めていました。