60年目の新たな門出。生き生きとした生徒の姿伝え、歴史受け継ぐ決意

 

10月11日、三沢市公会堂大ホールで、青森県立三沢高等学校の創立60周年記念式典が行われました。

三沢高校の在校生に、OB・来賓など多くの来場者で溢れた会場。式典を前に、元同校野球部の甲子園準優勝投手・太田幸司氏の講演や屋内練習場テント張替、吹奏楽部の楽器購入など、これまでに実施された記念事業が紹介され、同校吹奏楽部の盛大な演奏によって式典は幕を開けました。

式典冒頭では、60年の歴史を受け継ぐ現在の三沢高校生を映像で紹介。高い目標を持って勉学に臨む姿や、勉強と部活動の両立に難しさを感じている姿、自身の成長のために進んで意欲的にボランティア活動に取り組む姿、アルバイトをしながら遅くまで勉強に励む定時制生徒の想いなどを生徒自身の声で伝えました。続いてステージ上に登場した福士順一校長は、記念事業に協賛・協力した人々や関係者へ感謝。さらに「生徒に願うのは、自分で選択し、自分で動きだし、それぞれの未来を切り開いていくこと。三沢高校には仲間を大切にし、仲間に声援を送ることを惜しまない文化があります。生徒を支える人と人とのつながりがあることに気付いてほしい」とあいさつしました。記念事業協賛会の野坂篤司会長は在校生へエールを送り、列席した種市市長など来賓たちが祝辞。歴代の校長やPTA会長など功労者、永年勤続者へ感謝状が贈られました。

続いて、現在から過去へ。VTR『歴史のバトン』では、同校OBやOGが過去の校舎や修学旅行、授業や部活などを振り返り、当時の生徒がどんなことを考えていたのか、そして現在の在校生へのメッセージを伝達。企画『773人に聞きました』では、全日制・定時制の全生徒773人を対象としたアンケートから、現在の生徒がどんなことを考えているのか、そして夢や希望など未来へ向けた想いを伝えました。自らの想いを直筆のメッセージボードで伝える生徒の映像が、多数上映された今回の式典。内容はもちろん文字や色にも個性が表れ、ボードを持つ生徒の生き生きとした姿表情がそのままに映し出されていました。式典の最後には、過去からのバトンを受け取り、歴史を受け継ぐ決意をした全校生徒と来場者が一体となって校歌を歌い、同校60年目の門出を祝いました。