りんごの収穫通じて、「ものづくり」の喜びや協調性を学ぶ

 

11月6日、三沢空港ターミナルビル周辺で、三沢カトリック幼稚園の園児たちがりんごの収穫を体験しました。

 

世界初の太平洋無着陸飛行を成し遂げたミス・ビードル号とともに米国ウェナッチへ渡り、のちに日本へ苗木が贈られるなど、青森県の特産品であるだけでなく三沢市とも縁の深いりんご。三沢空港ターミナル株式会社では、三沢を訪れた観光客などに楽しんでもらおうと、ターミナルビル周辺にりんごの樹を植樹。平成19年度からは毎年、「ものづくり」の尊さや喜びを感じてもらおうと、市内および周辺の子どもたちに授粉と収穫体験の機会を提供しています。

今回参加したのは、春の授粉も体験した三沢カトリック幼稚園の年長園児42人。施設職員から収穫方法の説明を受け、脚立にのぼったり先生たちに手伝ってもらいながら、一つずつりんごをもぎ取りました。今年は天候の影響で例年より実が小さく、また台風など強風によって落ちてしまった実も多いとのこと。施設職員は大きなりんごを見せながら「このような立派なりんごに育てる農家の方の大変さも感じてください」と、ものづくりの難しさも伝えていました。また、作業を通じて園児が団体行動や協調性を学ぶこともこの体験の目的の一つ。高い場所のりんごを取る脚立には順番を守ってのぼったり、少ししか取れなかった園児にたくさん取った園児が分けてあげたりと、大切なことを自ら学ぶ姿が見られました。袋がいっぱいになるまで、りんごの収穫を楽しんだ園児たち。満足そうな笑顔で施設職員に感謝の気持ちを伝え、空港ターミナルを後にしました。