郷土芸能の保存・伝承に輝く若者たちの姿

 

1月12日、三沢市公会堂小ホールで、三沢市民俗芸能公演会が開催されました。

古くから存在する市内各地の集落に、長きにわたり伝承されてきた郷土芸能。その保存と伝承に取り組む保存会が一堂に会し、技を披露するこの公演会は、年に一度の貴重な機会となっています。しかも今回は記念すべき40回目。主催者である三沢市民俗芸能保存会連絡協議会の沼田石会長は開幕を前に、訪れた多くの来場者へ感謝しながら「ゆっくりとご覧いただき、応援していただければありがたい」とあいさつしました。また、大人とともに長年、民俗芸能の保存・伝承に努めてきた塩釜神楽保存会の坂上稚穂さん(第三中2年・活動歴7年)と中村美鈴さん(同1年・活動歴7年)、浜三沢駒踊り保存会の種市悠冶くん(第二中2年・活動歴9年)へ感謝状を授与。その後、7つの団体が午前・午後にわたり13演目を披露しました。伝統の衣装に身を包み、笛や太鼓、手平鉦、唄に合わせて見事な舞を見せる出演者たち。演目が終わるたびに客席からは大きな拍手が。中でも注目を集めたのは、熟練者に混じって舞い奏でる若者たちの姿。いずれも後継者不足に悩む郷土芸能にあって、伝統の技を受け継ぐ中高生の姿は一層輝いていました。さらに、40回記念として特別に、前もって募集した希望者を、午前と午後、それぞれの権現舞の中で厄祓い。市内に伝わる貴重な郷土芸能と、その保存・伝承に理解を深める1日となりました。