町内会の活性化に向けてさまざまな考え方・手法を学び意見を交わす

 

 

2月6日、三沢市公会堂で、町内会活性化支援セミナーが開催されました。

 

地域で暮らす人々にとって最も身近な組織であり、福祉、環境、防災、防犯など、あらゆる分野で重要な役割を果たす町内会。三沢市内では現在、108の町内会が活動しているものの、加入率は年々減少。生活様式や価値観が変化する中で、さまざまな課題を抱えているのが現状です。そこで、町内会活動を展開する上で必要な基礎知識と実践方法を習得し、活動や運営、課題解決など地域活性化のため役立ててほしいと市が今回のセミナーを主催。地域活性化・まちづくりの企画コンサルティング、講演、執筆活動等を行う合同会社フォーティ R&Cの水津陽子代表が講師を務め、町内会長や町内会活動に関心を持つ人など37人が参加しました。

まず始めに参加者全員が一人ずつ自己紹介とともに、参加の動機や抱える課題を提示。水津氏は、原因として関心の低さやPR方法の問題点などを指摘し、「町内会活動の魅力を伝えることで変わってくる」と話しました。そのために、対象を絞り込んでニーズを捉えることや参加を促す魅力的な事業の実施、加入者勧誘のポイント、NPO・企業等団体との連携による活性化など、さまざまな手法を紹介。さらに「町内会に興味を持っている人がいたら、一方的に説明をするのではなく、その人の意見を聴いてみることから始めてももいいのでは」と、相手の考えを把握することの大切さを伝えました。また、セミナーの途中、参加者は5~6人ずつに分かれてグループワークを実施。それぞれの町内会で抱える課題や解決した事例、取り組みなどを出し合い、意見を交わしました。それぞれのグループで話し合った結果をさらに全体で発表し、参加者全員で共有。水津氏は「これからも一緒に考える場を設けてほしい。今日のセミナーから、何か一つでも改善できることを見つけて試してほしい」と伝え、参加者たちは最後まで熱心に耳を傾けていました。