年々増加する特殊詐欺被害を防ぐため、具体的事例や有効な対応方法を学ぶ

 

2月12日、三沢郵便局の会議室で、三沢市と六戸町の簡易郵便局を含む9局合同による『特殊詐欺撲滅』研修会が行われました。

 

平成26年における青森県内での特殊詐欺による被害は88件。被害額は4億4千万円にも及びます。この年々増え続ける特殊詐欺から利用者を守るため、郵便局としても意識を高め、「いざというとき落ち着いて対応できるように」と初めて規模を広げ合同で開催したのが今回の研修会。最新の事例や具体的な対応を学ぶため、三沢警察署から講師を招き、業務を終えた各局の職員32人が参加しました。研修会冒頭であいさつをした三沢警察署の山平純久署長は、管内で昨年起こった3件の事例を紹介。続いて同署生活安全課の佐々木係長が、具体的な特殊詐欺被害防止のポイントを説明。県警本部から委嘱を受けて特殊詐欺の被害を防止していることや、資料を見せながら詐欺に遭っていることに気付かせるなどわかりやすい説明・対応の仕方を伝えました。その後、三沢郵便局窓口営業部の中野渡雅博課長と小泉香織主任が、警察官扮する仮想詐欺被害者への声かけ対応を実践。佐々木係長は、会話中の間の取り方や切り返し方などを見て、相手を落ち着かせる対応をしていることなどを講評を行いました。また、「『詐欺に遭っている』と決めつけて話さず、理解を示しながら丁寧に説明することで最後は相手自身に気付かせることが大事」と解説。朝礼などを利用して行っているという局員の日頃の訓練を評価し、熱心に聞き入る参加者へ「さらに、この研修で得たことを今後の業務に生かしていただきたい」と伝えました。