きのこの生態学びながら植菌体験。秋の収穫に寄せる期待

 

3月7日、一般財団法人 三沢市公園緑化公社が、墓地公園管理棟で『きのこ植菌体験会』を開催しました。

 

市内公園施設の環境整備などを行う同公社では、危険あるいは不用な樹木の伐採によって生まれた木材を活用して、この体験会を3年前から開催。きのこの生態や自然の働きに対する関心、理解を深めてもらおうと努めています。今回は、くらしを守る森公園のヤシャブシと他市内公園から出たサクラの木を用意。毎年好評ということもあり、定員を超える25人が参加しました。

まずはじめに上北地域県民局林業振興課の猪狩尚主幹ら講師からきのこの栽培方法や植菌の仕方など説明を受けた参加者は、苗床となる『ホダ木』を1人3本ずつ選び、電動ドリルで各40カ所ほど穿孔。その穴にナメコ菌のついた『種ゴマ』を金槌で打ち込みました。順調に育てば約1年半後の秋、本格的にナメコが生えてくるとのこと。作業後、管理方法など講師の説明を熱心に聞いた参加者たちは、自ら植菌した『ホダ木』を大事に持ち帰りました。今回の最年少参加者、幼稚園年長の新堂勇海くんは、以前にも栽培に挑戦したもののうまくいかず2度目の挑戦。小さな手で大人顔負けに黙々と作業し「(収穫が)楽しみです」と話していました。