言葉では伝えきれない感謝の気持ちを「音」に込めて

 6月12日、三沢高等学校吹奏楽部による第15回定期演奏会が公会堂大ホールで開催されました。

 副題に掲げられた『激音謝』は、『勇往邁進』を心構えに互いに切磋琢磨し合い、一曲一曲に魂を込めて活動してきた部員54名の想いとのことです。

 『激しく創造して感じる感激』『音を感じる感音』『そして全てへの感謝』。3つのテーマに沿って構成された6曲と、ある吹奏楽部で起こった出来事に合わせオムニバスに演奏された1ステージは大ホールを埋める観客に感動を与え、歓声と拍手を受けていました。

 

 

 

 

 

演奏会の最後に「活動する中で部員の意見が分かれることもあったけれど、家族や友だちの支えでここまで来れました。そして今このステージに立てているのは地域の皆さんのおかげです」とあいさつした部長の淡路雅子さん(3年)。終了後のホールでは、演奏の余韻で紅潮しながらも笑顔で大事な仲間への思いと今年の全日本吹奏楽コンクールへの意気込みを話してくれました。

 この演奏会には学校関係者をはじめ、父兄や多くの地域企業・団体の協賛・協力があったとのことです。その感謝の気持ちを伝えるかのように部員たちは演奏会終了後も休みことなくロビーに集まり、観客一人ひとりに笑顔で「ありがとうございました」と声をかけていました。また、東日本大震災からの復興のために少しでも力になれればと募金を呼びかけ、集まったお金は日本赤十字社へ寄付するとのことです。