遠い宇宙を身近に

アサガオの種を渡す山崎直子宇宙飛行士 6月12日、航空科学館において日本宇宙少年団三沢分団と山崎直子宇宙飛行士との交流会が行われました。

 日本宇宙少年団は、子どもたちを対象に科学工作や実験、自然・天体観察などを行う団体で、各地の分団でそれぞれ月に一回程度活動をしています。三沢分団は昨年設立され、地元三沢市のほかに八戸市、十和田市、六ヶ所村などから小学生を中心に多くの子どもたちが登録しています。

 昨年の分団設立の際には、日本宇宙少年団の副団長である山崎宇宙飛行士が宇宙から持ち帰ったアサガオの種がプレゼントされました。今回の交流会では植物を通じて命の大切さや自然を観察する力を身につけて欲しいとの想いを込めて、その種から栽培し収穫した第2世代の種を山崎さんが直接子どもたちに手渡しました。

 その後の質疑応答では、宇宙から見た星の様子や宇宙ステーション内部の様子についてなどの宇宙飛行士としての体験に関するものや、山崎さんの子どものころのことについてなど多種多様な質問があり、山崎さんはそれらに一つ一つ丁寧に答えていました。

 子どものころの質問をされたときには、「学校の授業で人間の体が宇宙や星と同じ水素や炭素で構成されていれると聞き、宇宙を身近に感じるようになった」と話していた山崎さん。交流会を通じて子どもたちも宇宙を身近に感じることができたのではないでしょうか。