太平洋をつなぐ翼 

ミス・ビードル号のエンジンテストの様子 6月17日、スピリット・オブ・ウェナッチのスコット・カーター会長ほか2名が三沢市役所を訪れました。

 メンバーは、三沢まつり前夜祭が開催される8月18日と9月4日の三沢基地航空祭で行う再現飛行に向けた準備のため、15日に来日し、前日と市役所を訪れる前まで行っていたミス・ビードル号のエンジンや機体の検査の結果などについて報告しました。

 17日のエンジンテストは、航空科学館に隣接した三沢基地内で行われましたが、スピリット・オブ・ウェナッチのメンバーが真剣な表情で見守る中、かけつけたファンが写真を撮ったり、航空科学館を見学に来ていた子どもたちが機体を見て歓声をあげていました。 

 市長室を訪問したパイロットのデイビット・スタドラーさんは「エンジンの調子はいい」と報告し、種市市長は「再現飛行に向けて万全を期して欲しい」と話しました。また、同席したミス・ビードル・フライト実行委員会の山本昭三会長が「再現飛行は類を見ないイベント。多くのかたに知ってもらわなければならない」と話すとチーフパイロットのジェイク・ロバートさんも「今回のイベントはミス・ビードル号の偉業を広めるいい機会となると思う、ぜひ宣伝してほしい」と今後の積極的なPRを要望しました。

 80年前に太平洋をつないだ赤い翼。強い絆で結ばれた三沢とウェナッチの多くのかたの想いを乗せた復元飛行がいよいよ近づいています。