言葉をこえて通う心

8月27日、国際交流子ども音楽劇「白雪姫」が公会堂大ホールで開催されました。

この劇は、東北防衛局が昨年2月、日米交流フェスタ in MISAWAとして開催した英語音楽劇「白雪姫」が好評だったことから、三沢市が主催となり日本語版で開催したもの。当初は3月の公演を予定していましたが、東日本大震災の影響を受け延期されていました。 広報やケーブルテレビなどを通じた募集に応募した日米の子どもたちは総勢40名。小1から高3までと幅広い年齢の子どもたちが、昨年11月から厳しい練習を積み、今回の本番を迎えました。

開演に先立ち種市市長は「歌や踊りの練習のほか言葉の壁もあり大変だったと思うが、9か月間の練習の成果を出し、被災地まで元気を届けられるようのびのびの演技して欲しい」と話しました。お芝居の部分はすべて日本語で行われたこの劇。主要キャストの白雪姫や鏡、ブーブーなどの役を演じたアメリカ人の子どもたちの苦労は市長の言葉どおり大変なものだったと思いますが、コミカルな演技の部分では観客を笑わせ、シリアスな場面では観客を真剣に魅入らせる彼らの劇は素晴らしく、英語の歌やタップダンスなども織り交ぜた1時間半に及ぶ公演は観客を最後まで飽きさせず、あっという間に過ぎていきました。

キャスト全員が舞台にあがっての最後のあいさつでは、観客から大きな拍手を浴び、お互いに笑い合っていた子どもたち。言葉の壁をこえた本当の「交流」がそこにはありました。