一歩一歩復興へ

施設使用賃借契約書の取り交わしをする様子10月18日、漁港内に整備された倉庫などの完成引渡式が行われました。

今回市に引き渡されたのは中小企業基盤整備機構によって整備された仮設の漁具倉庫2棟、捲揚機の倉庫1棟の計3施設。漁具施設は全部で48区画に分かれており、今後市から個人の漁業者に貸し出されます。

式には関係者約30人が出席、種市市長が「この施設の整備を契機として早期にかつての姿を取り戻してほしい」とあいさつすると、施設を利用する関係者を代表して市漁業協同組合の門上馨組合長が「これは震災以降、漁業者が待ち望んでいた施設。有効に活用して一歩一歩復興に向けて歩んでいきたい」と話しました。

中小企業整備機構の村上和也理事によると、同機構は県内では他にも八戸市やおいらせ町、階上町などでも施設の整備を行っているとのことですが、今回の施設が県内での完成第1号とのこと。「申請が早かったため県内で最も早く完成した施設となったが、漁業者の希望を受けて長く使用できるしっかりとした施設となっている」と話しました。

これらの施設は、12月下旬までに完成予定の魚箱倉庫、生産組合の事務所兼倉庫など他の4施設と合わせて平成24年度末まで三沢市に貸し出され、その後無償で譲渡されることとなります。