災害からの復興を支えた「市民の力」に学ぶ 

11月5日、総合社会福祉センターで「協働のまちづくり講演会」が開催されました。

講師に社会福祉法人大阪ボランティア協会常務理事の早瀬昇氏を迎え「阪神大震災から学ぶ復興を支えたボランティアと協働」と題されたこの講演会には、48人が参加。阪神淡路大震災時に延べ2万人以上のボランティアをコーディネートして被災地の人々を応援した早瀬氏の経験をもとに、市民活動の力について学びました。

 

早瀬氏は当時の状況を振り返りながら、ボランティアの性質として「自発的であるが故の機動性」や「公平な対応に縛られる行政との違い」「多彩さ・温かさ」など挙げ、「『協働のまちづくり』とは「市民が社会の当事者としての意識を持ち、出番を見つけ出せる社会づくり。復興を進めるためには『助けられる』関係から『助けあう』関係に再構築していく必要があり、共感できる夢や願いによってこそボランティアと依頼者の対等な関係が生まれ『協働』につながる」と話しました。

 

参加者は、早瀬氏のユーモアと説得力がある講演に時折笑みを浮かべながらも、メモを取り、熱心に聞き入っていました。